シルエットはゆったり広めな身幅に 程よく落ちる袖の切替位置ですが、 もたつき過ぎない袖丈と太さで まとめたシルエット。 裾の作りは脇から後にかけてリブが付き 半身リブにすることで背中側には軽い膨らみを 持たせつつ、窄まり過ぎない裾のラインが レイヤードを楽しむ意図になります。 背中に背負う図形の三角切替は 感覚的なものではありますが「バランス」が テーマにあり着る方のご想像にお任せします。 時折り、Tシャツやスエット、パーカーといった「 theスタンダード」なアイテムを自分なりの経緯を 踏まえて挑戦したくなる衝動。 出来て見ればシンプルでありながら、 縫いグセの強い1着になりました。 是非、長いお供が出来る1着でありますように! 古着屋などで見るオフホワイトの服が妙に カッコよく見える時があります。 使い込まれ、アジになってる様が好きです。 時折チャレンジしたくなるのですが、 どうしても色物を選んでしまいがち。 そんな中で、製品染め用の下晒し生地を目にし 「染まる前の晒し」そんな響きが頭に浮かびました。 オフホワイトではなく、これから染まる晒し。 妙にハマるワード。 着る人それぞれに経る下晒し布って何かいい。 もちろん色物も同じく経て醸し出すのですが、 晒しはストレートな意味合いが良く思えます。 <顔料染め加工について> 顔料染めは、独特の質感を表現する特殊な染色方法です。 新品でありながら長く着込んで部分的に色が褪せた様な 雰囲気やアタリ感が出て味わい深い印象になるのが特徴です。 顔料は通常の染料とは違い繊維との親和性が無いので そのままでは全く染まらないですが、 特殊な前処理「カチオン化」を行う事によって イオン結合で生地の表面に乗るイメージで染着するので 摩擦により剥がれ易い状態になります。 染色工程の際の製品は、機械の中で畳まれた 様な状態で回転します。 折れ目が付いた様な部分が染めている時間の中で 最初から最後まで擦られて剥がれて行くので 肩から袖先にかけて直線的な白いスジや あるいは身頃の中で色ムラ・色ブレが発生します。 縫い目のステッチ部分や凹凸が発生する箇所に関しても 同様で出っ張っているところは擦れて白っぽくなり 逆に溝の部分は濃く色が残る様な現象になります。 一見デメリットのように感じますが そこが一点一点で微妙に違う表情を持つ独特なフェード感 味わい深い顔料染めの特徴であり魅力なので 本製品の特徴のひとつとしてお楽しみ頂ければと思います。 カラー:ブルー 素材:綿-100% 30/10の程良いコシと生地厚の 国産裏毛国産を使用。 加工:製品後洗い加工 (M) 身巾58㎝ 着丈70㎝ (L) 身巾60㎝ 着丈72㎝ (XL) 身巾62㎝ 着丈74㎝